2021.03.09
【イベントレポート】『不動産「時間革命2021」』WealthPark石村がオーナーアプリの「時間革命2020」を振り返る
2021年2月16日、WealthParkでは船井総合研究所様、スマサポ様、日本エイジェント様と合同で、不動産管理会社様や仲介会社様を対象に『不動産「時間革命2021」』と題したウェビナー企画を開催しました。
大変ご好評頂いたため、その様子をノーカット文字起こし形式でお届けします。
目次
会社紹介
皆さんこんにちは!WealthPark株式会社の石村です。
WealthPark 講師紹介
今回は『不動産「時間革命2021」』と題した企画となりますが、私からは『オーナーアプリの「時間革命2020」を振返る』というテーマでお話をしていきたいと思います。
はじめに当社の紹介をさせて頂きます。
当社WealthParkは、東京都渋谷区に本社を置く会社です。
画像では、従業員数96名となっておりますが、従業員の半数は外国籍のメンバーであり、不動産管理会社様の要望をヒアリングしながらツールを開発し、システムのアップデートを続けることが会社の主な業務です。
本日は、あくまでオーナーアプリの事例紹介のみの内容とさせて頂きますので、WealthParkのオーナーアプリの詳細についてはご説明致しません。
ただ、「そもそもオーナーアプリとは?」というご質問もあるかと思いますので、概要を少しだけ説明させて頂きます。
以下の図は、当社で作成させて頂いた各領域における不動産テックのサービスプロバイダをマップ化した図です。
当社の位置付けは、管理会社様とオーナー様を繋ぐコミュニケーションツールとなります。
このように、一口にアプリと言ってもサービス領域が分かれていることをこの資料からご理解いただければと考えています。
2020年に感じた不動産業界とDXの課題
さて、早速ですが、このグラフを覚えている方はいらっしゃいますでしょうか?
参加者:はい、はっきり覚えています!以前見た時、とても印象深かったです。
この図は、お客様がテックによって感じる価値を時間軸で表したものであり、2020年1月のに作成した資料です。
去年は「図中の赤い部分のように凹まないようにどうするべきか?」という議論をさせて頂きましたね。
また、上の図も去年1月に登場した資料です。
この資料を見ながら「導入検討フェーズ」「連携準備フェーズ」「初期導入フェーズ」「全室導入フェーズ」と段階によって様々な課題が発生するため、フェーズごとの課題解決にはどのような方法が適しているかについてお話させて頂きました。
しかし、実際に去年1年間を振り返ると、サービスの価値を感じて頂くための時間軸や、フェーズに応じた課題以前に「管理会社様にテクノロジーをご導入頂く際は、そもそもの前提として大きな課題がある」ということを強く実感しています。
不動産テックは、導入しただけでは劇的に業務が変わる魔法の杖ではありません。
そのため、我々サービスを提供する側の人間は、「管理会社様や仲介会社様と伴走し続け、スタートラインを共通認識として持たなければいけない」ということを去年1年間で非常に強く感じました。
では「スタートラインとは何なのか?」ということですが、これは、管理会社様が置かれてるいる状況を我々がしっかり解像度を上げて理解することであると考えています。
具体的にお話をさせて頂きます。
例えば、管理会社様を例にお話させて頂くと、管理戸数が1万戸以上ある企業様や5千戸の企業様、1千戸の企業様など管理戸数に焦点を当てた場合でも、企業様ごとに「歴史やそれに伴う規模」は多様であると考えています。
そして、この歴史や規模の中には仲介と管理、経理、事務センターなど様々な部門との「相互依存性」があり、お互いに助け合って事業が成り立っているのです。
そして、それらが重なり合い「ダイナミズム」となって企業が成長していくのですが、この3つの円がもつれてしまうと、サービスの弊害に繋がりかねません。
そのことから、私は「3つの円がもつれてしまわないようにどうするのか?」ということがITツール導入のキモになると考えています。
2020年は、このもつれの原因を多くの企業様から教えて頂き、分かりやすい言葉で12個並べてみました。
また、下の表では、これらの課題を「業務の軸」と「組織・人の軸」「ITの軸」と3つの軸に分類しています。
具体的に列挙していきましょう。
まず業務の軸から見ていくと「やめられない紙文化」「行法改正のハンコの歴史」「縦割りの業務」や「属人化した業務」など主に4点が課題として挙げられると思います。
また、組織に関しては、7番のチームの問題や8番の人材に関する問題が思い当たる企業様が特に多いのではないでしょうか?
最後のITの軸ですが、この部分では、ツールを導入することが目的になってしまっていることが一番の問題であると考えられます。
ツールを導入する際は、何をどのようにして行くべきなのかをデジタル化やデジタルトランスフォーメーションの定義に当てはめていくことが大変重要です。
課題の解決策
DXを成功に導くための要素を分析すると、事業の目的を明確化やチームワークの形成によって経営の中身と事業目的が表裏一体になっていることが重要であることがわかります。
そして、戦略の策定や成功パターンの構築することで、デジタルを「使いこなす視点」や、デジタル「だからこその視点」を持つことが重要と言えるのではないでしょうか?
DX化成功のためには、まずはチームアップしてプロジェクトの検証サイクルを回し、小さな成功体験をぐるぐるぐるぐる回していくことが大事です。
また「完璧主義ではなくチャレンジしてみる」という姿勢が重要なのではないかと私は考えています。
ご静聴ありがとうございました。