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2020.04.13

イベントレポート:リモートワークの壁

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「リモートワークの壁を壊すのではなく、
この状況下ではどう向き合うかが重要。
事業を継続していくために早急な対応を。」

2020年4月10日、緊急Webセミナー第3弾として「リモートワークの壁」をテーマに株式会社船井総合研究所と合同でWebセミナーを開催し、120名の方に参加いただきました。
これまで「不動産会社のリモートワークについて」というテーマで、WebセミナーやWeb座談会を開催してきた当社には、多方からリモートワークに関するお問い合わせや、実際にリモートワークをしている各社のお悩み相談をいただいております。
そのようなお声から見えてきた壁、そして日々増える新型コロナウイルスによる営業体制変更や休業、感染者発生のプレスリリース等、不動産業界にも迫っている影響を受け、今回はBCP対策(事業継続計画)としてのリモートワークによりフォーカスして講演を行いました。
当社では不動産管理会社・仲介会社の課題により深く寄り添い、この局面を一緒に乗り越えて行くため、今後も情報発信を行っていきます。

次回は4月17日17:30より「リモートワークの壁 ”賃貸仲介・賃貸管理の詳細編”」というテーマでWebセミナーを行います。
リモートワークの必要性は理解しているけどなかなか進まない、リモートワークを始めてみたけど上手くいかない部分がある…このような課題を抱えていらっしゃる不動産会社様はぜひご参加ください。

参加申し込みフォームはこちらから
アンケートから見える不動産会社のリモートワークの実態:
8割以上が業務への影響を実感

アンケートサマリー

【アンケート実施日】 2020年4月1日~3日 【アンケート実施方法】インターネットによる調査
【アンケート回答数】 回答者数:175人 / 回答企業数:138社
【アンケート実施者】 イタンジ株式会社、株式会社スペースリー、WealthPark株式会社

リモートワークの実施状況について

当社がイタンジ株式会社、株式会社スペースリーと合同で行ったアンケート調査によると4月月初の時点で8割以上が新型コロナウイルスによる業務への影響を感じているとの回答でした。一方、リモートワークの実施状況としては、30%が準備を検討している、15%が準備をしていないという回答で半数近くがリモートワークに未着手である実態が見えました。
今回のセミナーではリモートワークの壁として「どの部署から取組むのか?」「生産性はあがるのか?」「コミュニケーションをどうとるのか?」という3点を挙げました。

「壁を理解しどう向き合っていくか、できることから進めていくことが大事」
リモートワークに取り組むにあたって様々な不安があると思います。不動産会社だから、出社せずに自宅で業務を行うことは無理ではないかと漠然と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。セミナーの中で当社の石村は「今この状況では壁を壊して完璧な状態でリモートワークに取り組もうとするのでは間に合わない。壁を理解しそれとどう向き合っていくかが重要」と述べました。
では実際どのように向き合うのか。セミナーでは部署、生産性、コミュニケーションという3つの観点を挙げました。

【リモートワークの壁:どの部署から取組むのか?】

当社が様々な不動産会社様からお声を伺う中で良く挙がるのが「どの部署から取り組むのか」という問題です。各地で感染が拡大している状況の中、事業を継続させるという点が重要になってきます。まずはこの局面を乗り切る…そこに基づいて考えると、まずはできる部署からリモートワークに移行していくことが大事なのではないでしょうか。まずは始めてみた上で課題を抽出し、対策をしていくことで段々と良い方法が見えてくるでしょう。

【リモートワークの壁:生産性はあがるのか?】

リモートワークにすることで生産性はどうなるのかと気になる経営者、管理職の方も多いのではないでしょうか。目の届く範囲にいないことで、ちゃんと業務ができているのか、それをどのように計っていけば良いのか、悩まれている方もいらっしゃることでしょう。
生産性を計るにはプロセスを重視することが一つの手です。不動産会社においては、空室の期間をいかに短くできるかが重要な視点だと言えるでしょう。
こちらの図は退去を起点にしたもので、退去後の原状回復工事の見積もり承諾(A~B)、募集条件の承諾(C~E)の各プロセスの期間をいかに短くできるかが鍵となります。
海外向け管理事業も行っている当社ではスプレッドシートでこれらのKPIを計り、今までかかっていた時間をいかに短くするかに取り組んでいます。

【リモートワークの壁:コミュニケーションをどうとるのか?】
リモートワーク中は長いミーティングよりも、短い時間のコミュニケーションの機会をいかに1日の中で複数回置くかが重要です。10分ほどの朝会・昼会・夕会など、クイックにコミュニケーションを取ることで、一人で仕事をする孤独感を払拭し、各自の業務状況を把握し、チームとして仕事をする意識を継続的に持つことができます。
チャットやドキュメント共有、テレビ会議等、様々なツールを組み合わせることで、案件のリアルタイムな情報共有やチーム全体への共有、緊急性の高い問題の相談、経緯・マニュアル共有、顧客とのWeb面談も可能になります。

ヒトモノカネが動くものから優先的に取り組みを
セミナーの後半では株式会社船井総合研究所の末松氏に講演いただきました。末松氏は不動産テックはこの2年でかなり増えていると述べた上で、そのような市場がある中でデジタルシフトが進まないのは不動産テックの多さとあるべき論の欠如であると指摘しました。
不動産会社の業務の概観を示した上で、ヒトモノカネが動く部分を優先的に進め、もしものことがあっても非対面の業務にシフトできるよう準備が必要であるとの話には頷かれた方も多いのではないでしょうか。

今回のセミナーでは大枠の話が中心になったため、17日17:30より「リモートワークの壁 ”賃貸仲介・賃貸管理の詳細編”」というテーマで不動産会社の業務に踏み込んでいきます。次回も是非ご参加ください。

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