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2019.12.24

「存在感のないチーム」を目指す。ユーザー様の大切な資産の収支管理を担うチームのマネージャーとしての挑戦

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新しい資産運用体験の実現を目指すWealthParkには、様々なバックグラウンドやスキルを持つメンバーが集まっています。社員インタビューでは、それぞれのメンバーが日頃どの様な思いでWealthParkで働き、組織や事業に関わっているかをお届けしていきます。

今回は、WealthParkの不動産管理サービス事業を支えるチームを率いる、入社4年目の松山さん。今年7月からマネージャーとなった松山さんが理想とするチームは、「存在感のないチーム」。その真意とは?穏やかな容貌からは想像出来ない、松山さんのバックオフィスのプロフェッショナルとしての厳しい姿勢に迫ります。

プロフィール
松山友子 | Tomoko Matsuyama

岡山県岡山市出身。中学から大学までテニスに打ち込む学生時代を過ごす。大学卒業後は生命保険会社の営業職を経て、不動産賃貸会社に営業事務として7年間勤める。2016年10月にWealthParkに参画し、現在はウェルスマネジメント事業部データマネジメントチームのマネージャーとして活躍中。趣味はテニス、動画鑑賞、旅行。

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自由な環境下で自分の中に基盤を持って働く

― WealthParkは3社目との事ですが、これまでのキャリアを簡単に教えて頂けますか?

岡山県出身で、大学から東京に出ました。卒業後は生命保険会社に営業として就職しましたが、入社2年目に家庭の事情で実家に帰る事に。1年後に再び東京に戻り不動産会社に転職し、営業事務として7年間働いていました。

前職の不動産会社の仕事は学びもやり甲斐もありましたが、30代を迎えて、勤務が遅い時間まで及び、土日に休みが取れないといった不規則な働き方を変えたいと思い、2度目の転職活動に踏み切りました。転職先は前職の知識が活かせる事と、土日休みを条件に探したのですが、当然ながら不動産業界で土日休みの会社は少なくて。WealthParkはそんな私の条件に合った理想的な会社でした。

ただ、正直な話、転職活動中は業界と休日を重視していて、他のメンバーの様に、スタートアップである事や、事業としての成長性を理由にWealthParkを選んだ訳ではないんです。転職当時のWealthParkは株式会社RJCリサーチという半世紀続く会社の一事業だったので、むしろ安定性や長く働けそうという観点で選んだくらいでした。

― そうなると入社前後のギャップもありそうですね。

大いにありました(笑)。前職はいわゆる「町の不動産屋」で、扱う不動産やクライアントも異なりますし、前職を通じて想定していた不動産業界とWealthParkは乖離する部分も多かったですね。

例えば、前職は体育会系で時間が一秒でも遅れるなんてあり得ない。対してWealthParkは、時間に対してカジュアルというか、包み隠さずに言えば、ミーティングの開始時間に人が集まっていない事も(笑)。自分の仕事をきちんとしていればフレックス制度で自由に帰社しますし、人間関係もフラットですね。

また、不動産業界は一般的にアナログ中心ですが、WealthParkではITが事業の根幹にあります。物件の情報を登録するにしても、自社のエンジニアが作っているシステムを使うので、前職で使っていた仕様とは異なり、入社当時は使い方を覚えるのに苦労しました。同時に、何か不具合や要望があれば同じフロアにいるエンジニアにすぐ聞けるので、ITと不動産が密接に関係している職場で働いている事を実感します。

振り返れば、ギャップや戸惑いこそありましたが、働きにくさを感じた事はありません。厳格な前職で鍛えられたせいか、WealthParkの様な自由な環境でも自分の中に基盤を持って働く事が出来ているのかなと思っています。

忘れられる存在を目指す


― 具体的なお仕事内容についても伺えれば。

弊社の不動産管理サービスを利用されるユーザー様は、ご自身が所有する物件の月間の収支を弊社のアプリで遠隔的に簡単にチェック出来る様になっています。この収支表の作成に関する部署内の収支の管理や、アプリ反映や社内の情報共有の為に必要となるオーナー様や物件に関する情報のデータ登録と書類管理が私達のチームの主な仕事です。

弊社のサービスは、投資目的で日本の物件を所有される海外在住のオーナー様に多くご利用頂いています。オーナー様に代わって、入居者様からの家賃の入金管理、管理費や税金の支払い、退去があれば新たな入居者様の募集、クリーニングや工事も含めて、物件に関する管理を弊社がトータルで行い、そうした代行手数料を差し引いた家賃を弊社からオーナー様に毎月送金するビジネスモデルになっており、私達のチームは各物件に関するデータ登録や収支の作成を行い、送金依頼や部署内の損益の報告を経理チームへ行うまでを担当しています。

― オーナー様の資産の収支管理を担われているのですね。ご自身のお仕事のやり甲斐や難しさをどの様に捉えていらっしゃいますか。

私達のチームは社外との直接のやり取りがない代わりに、社内で不動産管理サービスに関わるすべてのチームとコミュニケーションを取る必要があります。具体的には、物件を獲得するセールスマーケティングチーム、物件取得後に私達に情報を受け渡すカスタマーサクセスチーム、オーナー様との窓口となるAMチーム、物件管理をするPMチームといった複数のチームと連携しており、私達が作成・管理するデータにミスがあると、他のチームや会社に迷惑を掛けてしまう事になります。

私達の人的ミスを限界まで減らして、他のチームの仕事にいかに貢献していくかが、自分達の課題であり役目であると思っています。極端な話、私達のチームの存在が社内で忘れられるレベルを目指していて。存在感がない、つまりはミスのない状態が当たり前になっている。それこそが自分達のチームが成功している証しだと思うんです。

― 究極の黒子ですね。ミスが起きない為に心懸けている事はありますか?

最近の取り組みですが、組織が大きくなるにつれて他チームとの直接のコミュニケーションを意識的に取っていく必要性を痛感し、オーナー様の窓口となるチームと定期的なミーティグの時間を設けてもらう事にしました。これまでのやり方では、やり取りはデータ上で行い、問題が起きてから直接話すというパターンが多かったのですが、今後は月例ミーティングを行って、私達のチームのミスの傾向を一緒に検証する事にしました。ミスが起きてから時間の制約のある中で要因を遡っていくよりも、事前に余裕を持って予防策を話し合う方がお互いに笑顔で終われますしね。

以前の組織のサイズであれば、チーム毎の業務内容を皆んなが把握していて、ミスの要因や経緯もなんとなく理解されていたところもありました。コミュニケーションや協力体制の見直しが必要になった今だからこそ、月例をセッティング出来たのは良かったと思っています。

今以上にプロフェッショナルなチームを作りたい


― 会社の規模が変わっていく中で、求められるコミュニケーションの在り方も変わりますよね。組織の成長のスピードを考えると、入社からこれまでの間に忙しさの波も変遷があったのでは?

そうですね。入社して4年目ですが、この間に組織における様々なフェーズを経験したと思います。忙しさのピークは入社して半年過ぎた頃。管理する物件が急激に増えたので、毎日11時まで残業して土日も出勤していました。入社当時はそこまで忙しくなかったので転職を一瞬後悔しましたが(笑)、そこから段階的に人も増え、自分自身の業務量も安定してきました。会社としての分岐点は1年前。その頃から各チームの専門性を強化していく次のフェーズの組織づくりに変わっていったと思います。

この様にまさに1年単位で組織のフェーズが変わりますが、新たなメンバーが参画して、組織も成長を遂げていくので、私自身としてはこの変化を楽しんでいます。

― 松山さんご自身も今年の7月からマネージャーになられたのですよね。

はい、元々チームリーダーをやっていましたが、7月のタイミングでマネージャーになりました。他のチームは合併や分離を経ているのですが、私達のチームは大きな変遷がなく、社歴の長いメンバーが多いのが特徴です。チームは8名で、そのうちの4名が正社員、4名がパートタイマー。仕事が出来て信頼の置けるメンバーばかりで、マネジメントの苦労を感じる事がない程です(笑)。人に恵まれていると思っています。

とはいえ、マネージャーとして今以上にプロフェッショナルなチームを作る事を真剣に考えています。先程のミスの話に重なりますが、私の理想は存在感を感じさせない、ミスのないチーム。ミスなく回っていく事の積み重ねがオーナー様の満足度に繋がると信じています。

チームの皆んなは能力が高いですし、努力もしているので、たった1件のミスで評価が落ちたり、誰かの心が折れたりするのを見るのはつらいんです。ミスを1件も生じさせないチームを目指し、フェーズや状況に合った体制や仕組みを作っていくのがマネージャーとしての私の仕事だと思っています。

たまたま入社した会社が多様な組織だった


― WealthParkで働く方は「多様性」に価値を置く方や海外志向の方が多いと思うのですが、松山さんご自身はどうでしょうか?

実は私、入社前はパスポートも持ってなかったんです。入社して2年前にWealthParkの同僚と台湾に1度行きましたが、それが最初で最後の海外。周囲に海外出身者もいなかったですし、これまで海外にそこまで興味が持てなかった事もあり、WealthParkの組織としての多様性に対しても、入社前は特に意識していませんでした。なので、外国人スタッフの数も想像以上に多いなと入社後に感じて。入社当時の日本人女性は私も含めて6〜7名しかいなかったですし、現在も女性スタッフは海外出身者の方が多いですね。

ただ、多様性を特別視していなかった分、入社してからもこの環境に違和感を感じるというよりは、単純にすべてが新鮮に映り、自然に馴染む事が出来ました。私にとってはたまたま入社した会社が多様な組織だったというだけ。例えば、台湾人の同僚が日本人の私よりも日本の四季毎の楽しみ方や観光名所に詳しい事も、オフィスで聞こえてくる会話の半分が中国語だったりする事や、ミーティングで皆んなが英語を話せる事も、今まで自分がいた世界とは違うものの、逆に面白いなあとすんなり受け入れていました。

また、こうした多文化・多言語の環境で数年働いた事で私自身にもポジティブな変化があり、海外旅行にも興味が出てきましたし、英語も学びたいと思う様になりました。

― 松山さんのその柔軟性に逆に興味があります(笑)。最後にプライベートな事も少し伺えれば。「土日休み」を条件に転職されて、休日の過ごし方は充実されていますか?

これまでのインタビュー記事を読んで、きっとその質問があるだろうなと回答を考えていたんですが(笑)、最近テニスを再開しました。大学時代に入っていたテニスサークルの仲の良い友人が試合に誘ってくれて。スクールが開催している女子ダブルスのナイター試合に参加したんです。決勝までは行けなかったのですが、総当たり戦で、4回試合に出ました。また次回も参加する予定で、ジムでトレーニングもしていますよ。

― お仕事もプライベートも充実されている様ですね。本日はありがとうございました。

<インタビュアー>
飯田 明 | Mei Iida
渉外法律事務所にてファイナンス・パラリーガルを務めた後、大学院留学を挟んで飲食業の世界へ。外資系チョコレート会社のDirector of Communicationsとして、HR/ブランディングを担当。現在はフリーランスに転向し、複数の会社とのプロジェクトを通じて、カフェのプロデュース事業や人事、国内外のダイニングイベントの企画・運営に携わっている。

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