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2021.02.19

特別対談企画(後編)アミックス榎氏に聞く、賃貸住宅管理のデジタル化へのメリットとチャレンジ

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「不動産管理会社のいまを知る」をテーマに、業界をリードするゲストをお迎えし、貴重なお話をお伺いする連載企画。第4回は、常に先進的な取り組みで不動産賃貸業界をリードされている、株式会社アミックス常務取締役の榎氏にお話を伺いました。
後編では、デジタル化推進に向けたお取り組みや今後のチャレンジの方向性、管理会社で働かれている方達へのメッセージをお聞きしました。(後編/全2回)
前編はこちら

ゲストプロフィール

株式会社アミックス常務取締役 榎 和志氏
兵庫県神戸市出身。1987年に株式会社アミックスに入社し、クレーム対応、新規事業や子会社の立ち上げ、子会社の代表取締役社長等、幅広い業務・職務を経験。2007年にアミックス取締役に就任。公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会 IT・シェアリング推進事業者協議会会長。趣味はゴルフや資格取得とそのための猛勉強。大切にしていることは「楽する為には、どんな苦労もいとわない」。

TOC

デジタル化のメリットや意味を理解して行動を変えた従業員を積極的に評価

――デジタル化を進める上で、従業員の方の意識変化を促す為のお取り組みはありますか。

榎常務:デジタル化のメリットや意味を理解して行動を変えた従業員を積極的に評価する様にしました。業務自体を目的化してしまっていた従業員がその先の目的を見つけると、まず行動が変わります。賃貸管理部門は全体で運営するので、それまでは一人一人の働きが見えにくく差をつけにくい傾向がありました。この点、最近は分かりやすくなりました。

――様々なデジタル化のお取り組みが成功された今、これから御社が向かわれる次のチャレンジの方向性を教えてください。

榎常務:新築物件を建設して管理するという流れは終わりを迎え、少子化が加速して空き物件が増えていく中で、本来の管理会社に必要な業務が問われる時代に突入します。入居者が見つけられない物件、建物が古くなり増え続ける修繕、対応の難しい入居者、そうした課題にどう対応していくか。これからの時代に特有の課題に従業員のリソースを適切に使える様に、管理会社の在り方をシフトしていくことが次のチャレンジになると思います。毎日残業で従業員に余裕のない状態ではいざというタイミングで力を発揮できませんから。

――賃貸管理部門のデジタル化のご方針について、社内全体ではどの様に発信されていらっしゃいますか。

榎常務:正直、社内の他部門への発信は現状で苦労している部分です。例えば、建設や売買の営業部門の従業員から見ると、入居者様からの電話をコールセンター、さらにはメールへ切り替えるというデジタル化の方針は、お客様目線の彼らの目指す方向とは逆に向かっていると懸念されてしまったり。デジタル化による賃貸管理部門の生産性や収益全体の向上を成果として伝えていくことが重要だと思っています。

――コロナ禍という特殊な環境下で、御社のデジタル化における対応の変化を教えてください。

榎常務:誤解を恐れずに言えば、社員の意識改革のスピードを進める意味においては、コロナはある意味ではチャンスでした。賃貸管理部門では、国から要請が出て会社に1人も出勤できない状況でも仕事が回る様に、号令をかけました。会社全体がリモートワークになる可能性を従業員もリアルに感じていたので、これまで温めていたデジタル化の取り組みも一気に進み、全員ノートPCに切り替え、FAXの複合機はPC ファックスにして在宅でも見られる状況にしたり、電子契約に対する他部門からの理解も高まりました。外部環境の変化によって、社内外でデジタル化のスピードを高めることができたと思います。

無償のサービスだった「賃貸住宅管理業」の存在を確立させる


――榎常務は日本賃貸住宅管理協会(日管協)の活動も積極的に従事されていますが、活動を通じて過去から現在に至るまで、全国の管理会社様に対してどの様なメッセージを伝えていらっしゃいますか。

榎常務:私がアミックスに入社した30年以上前は、賃貸住宅の管理は単に賃貸仲介サービスのおまけという無償のサービスでした。黒子どころか存在すら認められていない状態でしたので、まずは存在を確立しようという一心で活動していました。今回「賃貸住宅管理業」として法的に認められたのは、30年腐心してきたことの一つの証として受け止めています。引き続き活動していくことによって、もっと賃貸住宅管理の重要性を世の中に伝えていきたいと思っています。

――士業として法的に整備されたことは、協会活動としても一つの意義のある結果ですよね。協会活動の他にも、2014年から6年間にわたって株式会社パルマの社外取締役を務めていらっしゃいますが、どういった経緯で参画されたのでしょうか。

榎常務:日管協のパーティーでパルマの社長の高野さんと知り合ったことがきっかけです。彼はそれまで金融業界にいたのですが、当時家賃保証会社を立ち上げようとしていて、意見交換をしました。その頃から半年に一回は顔を合わせることになり、7〜8年経った時に、「報酬はあまり出せないのですが、上場するので社外取締役になってもらえませんか」とお願いされて。冗談半分で引き受けたら実現してしまいました(笑)。
来年60歳を迎えますが、こうした社外からの相談は年々増えてきていて、自分も良い歳になったのだと感じています(笑)。

デジタル化は必然。どうせ苦労するなら早めに済ませた方が良い

――榎常務にご指導をお願いしたいという会社様が多いのは納得です。ご子息がコロナ禍で始められたビジネスもお手伝いされているとか。

榎常務:次男が始めたECビジネスですね。次男は高校生の頃から有名人になりたいと劇団ひまわりに通い始め、大学を今春に卒業するものの就職活動は一切せずに、芸能活動をしています。ただ、このコロナ禍で芸能の仕事が減ってしまい、副業としてメルカリで物を売ることを始めたら、結構順調にビジネスになって。最近では楽天、eBayでも展開を始め、地方に行って工芸品等を仕入れて、海外にも販売する準備をしています。私も好奇心から手伝い始めたら面白くなってきて、古物商許可まで取得しました(笑)。
私が個人で立ち上げていた小規模の会社があるので、そこに次男を入れて、今やファミリービジネスになりつつあります。私自身が会社で進めているデジタル化に役立つ部分もありますし、何より商品の梱包やお客様に購入のお礼メールを打つというリアルなコミュニケーションが新鮮で、楽しんで手伝っています。

――それは楽しそうですね(笑)。最後に管理会社で働かれている方達へメッセージをいただければと思います。

将来的に空き物件や修繕が増えることは今から明白で、そこに我々管理会社が存在する目的や意義がありますよね。そうした状態になった時に慌てない様に、個人の力を早めにつけていくべきです。その為に会社としても仕組み化や効率化を進めて、必要とされることにリソースを使える対策を早めにやっておくことです。また、早めにやった企業が生き残ると思います。デジタル化は必然ですから、どうせ苦労するなら早めに済ませた方が良い。電子契約もなかなか普及しませんが、遅かれ早かれ普及する時代が到来しますので、早く導入することをお奨めしたいと思います。

――初めに苦労を買っておくことで結果的には早く楽できるということですね。榎常務の座右の銘が終始一貫された形でお話いただきました。本日はありがとうございました。

インタビュアー:WealthPark Founder & CEO 川田 隆太

株式会社アミックス

代表取締役社長:末永照雄
本社所在地:東京都中央区八重洲1-3-7八重洲ファーストフィナンシャルビル13階
事業内容:賃貸住宅の管理・企画・仲介
建築の企画・設計・請負
リフォーム・リノベーション
不動産の売買仲介
損害保険代理店

<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社アミックス
本社 TEL:03-6895-7250

WealthPark株式会社 広報担当
Mail:pr@wealth-park.com

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