
- 課題
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- 社内業務の効率化
- オーナー毎のコミュニケーション手法の分散
- 効果
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- 書類郵送業務の経費並びに工数の削減
- コミュニケーション手法の一本化
オーナーの約9割が東広島の人々

会社概要、事業の特徴を教えてください。
前場:株式会社不動産プラザは、東広島市を拠点に活動する今年37年目の不動産会社です。東広島市で約1,900戸を管理しています。古い頃からある不動産会社のため、賃貸仲介以外にも、売買、賃貸管理、不動産開発とさまざまな業務を行っていますが、業務の軸は賃貸管理です。社員は15名で、インタビューに参加している谷をはじめ、賃貸管理に関わる社員が約10名います。仲介と管理の担当を区別していないため、社員の約3分の2以上が管理も担います。私自身もオーナー担当として携わっています。
オーナー様の特徴について教えてください。
前場:昔からの地主さんが多いです。元々が農家とか。東広島地域には、投資家のオーナーさんがほとんどいません。基本的に、先祖代々にわたり所有している土地をアパートにした方や、元々住んでいた戸建てを貸している方など、約9割以上が地元の方です。
デジタル化を強化したのは、サービスが洗練されてきたから

業務のデジタル化を強化した背景について教えてください。
前場:きっかけは、弊社コンサルタントからのアドバイスです。不動産業界を取り巻くDXの現状やいろいろなサービスに関する話を聞くなかで、デジタル化が浸透してきたと思いました。同時に、ベンダー各社のサービスが洗練されてきているとも感じました。
デジタルに対する課題感は、もともと社内で上がっていたのでしょうか?
前場:はい。この数年で、業務のDX化が流行り出していますが、その前からデジタル化はできるならやりたいし、必要という意識を持ってました。社外の方と話す中でも、課題感は覚えていました。
導入の狙いは「業務の効率化」

今回、WealthParkをご導入した狙いは何でしょう。
前場:導入当初の狙いは、業務の効率化です。WealthParkは、オーナーさんとコミュニケーションを取るツールとして導入しました。
今回のWealthPark導入について、期待していた点を教えてください。
前場:以前から、不動産業界は電話やFAXを使った形式を重視したやり取りが中心となっていましたが、SMS(ショートメッセージ)が通じるオーナーさんとは、円滑にコミュニケーションができる状態になっていました。さらにオーナーさんとのコミュニケーションの質を上げる可能性を持つのがWealthParkのようなオーナーアプリだと思いました。
谷:オーナーさんに合わせ、電話、郵便、FAXとさまざまな方法で連絡を取っていたので、WealthParkを利用してくれる人が増えれば、コミュニケーションの取り方が変わり、返信や対応が早くなると期待していました。
現場の反応はいかがでしたか?
谷:今後に対する不安や戸惑いはあったようですが、嫌だと言う声はありませんでした。
「上手くいかなければ、軌道修正をしたらいい」はシステム導入の心得

WealthParkの導入は、どのように進めましたか?
前場:まずは私が「WealthParkを導入しようと」と言ったため、そこからは谷を中心に、取り組みを開始しました。我々の場合、基本的に現場の仕事が優先のため、どのシステムの導入でも厳密に納期を決めず「次の繁忙期までにできたらいいよね」という感じのスケジュール感で進めています。
システム導入に対する、前場社長の考えを聞かせてください。
前場:とりあえずやってみて、もし上手くいかないのなら軌道修正すれば良いと考えています。不動産のシステムは、そこまでクリティカルなシステムではないので、ある程度ゆるく動いてくれれば問題はありません。WealthParkは、基本的にコミュニケーションツールとして活用しているので、もし情報の不足など間違ったものを送ったとしても「ごめんなさい」と新しい内容を送り直せば済みます。昔、私も谷もシステムの仕事をしていましたが、どのようなシステムにもバグが無いわけがないので、期待どおりにならないのは当たり前だと思っています。
WealthParkを導入したことによる成果を教えてください。
前場:報告書が電子化されたことで、郵送代が月3,000円ほど削減されました。加えて、振り込みや印刷の工数も減りました。コミュニケーション量が増えたかまでは分かりませんが、連絡手段が変わったことで、やり取りがWealthParkに一本化されたオーナーさんも出てきました。
毎月の情報発信を続けて13年。より一層オーナーに沿う情報を届けたい

オーナー様への導入はどのように進めましたか?
前場:最初は、教科書通りにチラシを送ったり、オーナーさんと会話する中でご紹介しました。新規のオーナーさんは、契約のときにお話ができるので、そのときに導入をお願いしました。これを続けながら、導入をしていないオーナーさんと話す機会があれば「WealthParkはどうですか?」と持ちかけていました。これ以外にも、WealthParkのカスタマーサクセスの方にご協力いただき、電話での導入促進を実施してもらったことがあります。
オーナー様の反応はいかがですか?
前場:地元の方が多いためか、チャットの連絡一つを取っても、丁寧に対応してくれる方が多い気がします。月1の情報発信を2013年から続けてきたことも、こうした関係性を構築する上で影響しているのかもしれません。
毎月、情報発信を行っている不動産企業はそうそうないと思います。情報を届けるなかで意識していることを教えてください。
前場:地元に直結するような情報かを意識しています。例えば、地価に関するニュースであればテレビや新聞では大都市の情報が報道されます。我々は、公表はされてるけどメディアなどでは取り上げられにくい東広島市内のエリア毎の地価をまとめ、他県と比較をしながらお届けしています。そうすることによって、オーナー様に価値を提供しています。
地元の方に有益な情報を配信しているのは、地域に根付く不動産企業だからこそですね。
前場:例えば、不動産に関する法律ができたときは、「この法律は賃貸経営にこういう影響を及ぼす」など、我々の解釈を加えた情報を出しています。不動産プラザをご利用いただく大半のオーナーさんは投資目的ではないため、自ら頑張って情報を集める方は少ないです。そのため、情報に興味を持ってもらえるような工夫を欠かさないようにしています。
WealthParkのご利用を通し、コミュニケーション面で強化したいことは何でしょう。
前場:単なる明細のやり取りだけではなく、それぞれの物件のトラブルに対する対応やその進捗報告など、不動産賃貸管理システムに記録している情報を、定期報告として各オーナーさんにレポートが送付できたらいいですね。そこに担当者がコメントを一言付け加えられたら、オーナーさんとしても安心でしょうし。
システムの導入は、ちょっと早いぐらいがちょうど良い

お話をお伺いするなかで、良い意味でシステムに対する期待値が低いのかなと思いました。同時に、使いながらステップアップをしていけたらとお考えなのかなとも感じたのですが、いかがでしょう?
前場:長期的に見て、自分たちが使える状態になった状態で導入できればいいのですが、そんなに上手くいくものではありません。中には上手く導入が進むシステムもありますが、上手くいかないことの方が多いので。導入するにはちょっと早かったかなというぐらいがちょうど良いのかなと、私は思います。
WealthParkの導入も、正直早過ぎたかなと思っていますし、飛びついた感はあります(笑)。ソフトの思想が素晴らしいと思い、取り組みを決めました。
新しいシステムの導入の場合、他社が上手く運用できているかを確かめてから最初の一歩を踏み出す企業が多いと思います。不動産プラザは、これらの企業の半歩先を歩いている印象です。
前場:数年前に数歩先を歩いて失敗したことがあるので、今はむしろ、わざと自分たちの足並みを遅らせるように気を付けています。
約8年前になりますが、パノラマ写真を物件案内に取り入れるため、社員を京都まで研修に行かせたり、20万の機材を買ったり、ソフトの使い方を一から学んだりと、試行錯誤したことがあります。「これは絶対良い」と思ったのですが、宣伝をしても、オーナーさんはそんなに興味を持ってくれなくて。
数年後、手軽にパノラマ写真を撮影できる機材が登場し、「我々が無駄に工数をかけても何の得もない」と考えるようになり、市場がある程度確立してから取り組んだほうが、我々も取り入れやすいと思うようになったんです。だから、なるべく飛びつかないようにしています。
アプリを用いた不動産管理は新しいスタンダードになりつつある

WealthParkの導入を検討されているオーナー様に向けてメッセージをお願いします。
前場:慣れない人からすると、アプリで確認をしたり、紙で来ていたものが届かなくなるなど、抵抗感はあると思います。私も実際にWealthParkを使っていますが、思ったよりも簡単に操作はできました。もし感覚で拒否されているのであれば、一度、試しに使用してはいかがでしょう。
最後に、今後に向けての考えを聞かせてください。
谷:WealthParkをご利用していただけるオーナーさんを増やしたいです。既存のオーナーさんにも、WealthParkの扱い方を示した漫画をお送りしたりと、いろいろな方にご利用いただけるよう、販促活動を行えたらと思います。
前場:谷の話にもありましたように、まずはWealthParkのユーザーを増やしていきたいです。今、新規のオーナーさんだと約8割の方には、WealthParkを導入してもらっています。若いオーナーさんが多いためか、導入をお願いすると「ああ、これが当たり前なんだ」と思ってもらえる土壌があるので。40代〜50代までの方なら、連絡や情報管理はアプリでやると言っても、「ええ!?」ということはないと思います。ある意味で、アプリを用いた不動産管理は新しいスタンダードになりつつあるのではないでしょうか。
お二人とも、ありがとうございました。
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