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2022.04.25

「突撃!ウェルスパークの拠点長が語る地方×不動産DXへの想い」

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地域の皆さんとのつながりを大切に、DXを実現していきます

地方におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)とは、地域の魅力を活かしながらデジタルを活用して豊かになるビジョンを描いた上で、そのロードマップと仕組みを作り、実践する推進力になることだとWealthParkは考えます。今回は地方のDXを推進すべく活躍する東北、横浜、そしてこの度新拠点として開設した関西、九州からエリア長を招き、皆様への自己紹介も兼ね、各地域が目指しているDXに向けたビジョンや想いを伺いました。



Q. まず自己紹介も兼ねて、皆さんのキャリアとWealthParkに入社された背景を教えてください。

淺野:東北所長の淺野です。生まれも育ちも宮城県で、今までの人生を東北で過ごしてきました。私の最初のキャリアは信金職員です。東日本大震災が発生した2011年、当時大学生だった私は下宿先の石巻で被災しました。地元の復興を手伝いたいと思い、宮城第一信用金庫へ新卒入社し、震災復興に向けた融資担当になりました。5年後、震災の影響がひと段落した頃にリクルートへ転職し、注文住宅関連部署の東北担当として働きます。

WealthParkに転職したきっかけは、不動産管理の課題をデジタルの力で解決したいと思ったからです。家族で相続問題について話し合ったときに、米寿を過ぎた祖父が所有するマンションの管理実態やキャッシュフローなどを誰も把握できていませんでした。何よりデジタル化を通し、東北の力になれればと転職を決意しました。

福永:九州所長の福永です。新卒で積水ハウスに入り、賃貸住宅建築の営業を約3年間行いました。次に医療系の人材会社へ転職したのですが、転勤の多い職場で、東京、大阪、高松、福岡といろいろな地域を巡りました。
どうも僕には九州の水があっていたようで、今は福岡に定住しています。特に、食が合いました。祖父母が宮崎県出身であり、かつ幼少期から祖母のご飯を食べて育ったためか、九州の味は懐かしかったです。
その後freeeへ転職し、九州支社の拠点立ち上げや顧客支援を行いました。上場前後の4年間を経験し、次を考えていたところ、WealthParkが九州に拠点を出すという話を聞いたんです。WealthParkなら不動産×ITの経験を活かしながら九州で中小企業を支援できますし、ゼロからの立ち上げにも携われるので、入社を決意しました。


写真左から:横浜エリア担当 佐藤、九州営業所長 福永、関西営業所長 澁谷、東北営業所長 淺野

澁谷:関西所長の澁谷です。僕の最初のキャリアは寿司職人です。卒業後、広島にある実家の寿司屋を手伝うため、約9年間修行をしました。よくお客様から、「話おもろいし、営業が向いているのでは?」と言われ、この頃から営業に興味を持っていました。お店がひと段落し、次のキャリアは営業だと考え、リクルートへ入社します。広島市で不動産情報誌の創刊メンバーとして働き出しました。

入社後は、人を巻き込むのも得意なので、よくプロジェクトリーダーを任せてもらいました。特に印象深かったのは、全国20人のアシスタントを束ねたプロジェクトです。全メンバーをオンラインでつなぎ、売上を積み上げていきました。この仕事が評価され、大阪支社へ異動となります。

約13年間リクルートで働いた後、数社経て、WealthParkに転職しました。きっかけは、「不動産広告ではなく業界に深く携わりたい」と思ったからです。選考後に、人事や経営陣から手厚いアプローチを受けたのも大きかったです。

佐藤:2022年4月から横浜エリア担当となった佐藤です。新卒で証券会社に入社し、その後、横浜銀行へ転職しました。横浜銀行には約5年間勤め、横浜市緑区や海老名市のお客様を中心に、資産運用や節税提案を行いました。

WealthPark入社のきっかけは、株式や債券に代わる代替的(オルタナティブ)な投資資産の運用、アプリで顧客とオーナーがつながれるサービスビジョンに惹かれたからです。これまで10年弱、資産運用に関わってきましたが、新しい取り組みに映りました。

Q. 担当地域の自慢ポイントや好きなものを教えてください!

淺野:私が自慢したいのは、山形県の銀山温泉です。ガス灯を眺めながら昔ながらの温泉街を歩くと、都会の喧騒を忘れ、しんみり過ごせます。また東北は蕎麦が美味しいですよ。お昼に美味しい蕎麦を食べながら、午後の動きを考えるのが最近のマイブームです。

福永:僕が九州で大好きなのは、福岡市にある大濠(おおほり)公園から舞鶴公園の一帯です。舞鶴公園には福岡城跡があり、そこからのパノラマ景色は絶景です。プロポーズは北九州市にあるスペースワールドでしました。お世話になっている管理会社様が近くにあり、縁を感じています。スペースワールドは現在閉館し、跡地にはアウトレットができるそうなので家族で行ってみたいです。

澁谷:幼少期から野球をしている僕にとって、やはり大阪といえば阪神タイガースです。子供の頃は阪神の掛布選手が好きで、野球帽をかぶっていました。今は、出身地の広島カープ推しです(笑)。

佐藤:僕は飲食店をめぐるのが好きなので、特に神奈川県の飲食店が大好きです。神奈川のお客様とのご縁を増やしていくことと同時に、たくさんの飲食店を開拓し、ゆくゆくはお客様といっしょにお食事をしたいです。そのためには神奈川の飲食店を網羅することが僕の裏ミッションでもあります。

Q. エリア長として、それぞれの地域のDXを推進するビジョンを教えてください。

淺野:ある統計(※)によると、全国で一番デジタル化が進んでいないのは東北地方でした。正直、地元で生まれ育った人間としては「東北が遅れているとはなんだ」と思う一方で、残念にも感じます。

震災から約10年が経過し、東北の変化は第二のフェーズに入りました。東北で不動産業界のDXが遅れている背景には、オーナー様の属性が関係すると思います。東北は地主の約7〜8割を地元民が占めるため、「オーナーが使えないものは使わない」というスタンスを取っている管理会社様が多いからです。一方で、復興特需の衰退にともなう空き家の増加、オーナーの世代交代に伴う管理離れ対策や遠隔地対応など、課題は増えています。

今、東北を活気づけるのに有用なのがデジタル化です。肌感ですが、東北には首都圏のニーズが5年遅れぐらいで入ってきます。待っていれば時が解決してくれるかもしれませんが、時代を待つのではなく、必要性に合わせDXを進めることで、地域活性の動きが作れたらと思います。

※参考:都道府県別「デジタル度ランキング」宮城が最下位から急浮上、岐阜・徳島はトップ10入り。コロナ禍で地方のDX化が加速

澁谷:対して関西の課題は、管理会社様に、DXを進める中で導入の目的やデジタルツールの有用性をお伝えしきれていないことです。人情の街だけあり、人と人の関係性を大事にすることから、何事も直接会わないと始まらないという考えが影響しているのかもしれません。
その一方で、デジタルは不要だと考えられているわけでもないんです。「いつかは業務のDXが必要」という認識は皆様持たれているため、デジタル化によって生まれる新たな発見や成果を、私たちがお伝えしていけるかがカギを握ると思います。納得さえできれば、オーナーにその良さを伝えてくれるという大阪らしい勢いのある連携が起こるはずです。

福永:九州における不動産業界の特徴として、「九州はひとつ」という考えがあり、横のつながりが強い点が挙げられます。地域を一緒に活性化し、盛り上げていこうとする風土があります。この流れにデジタルが乗れば、より強いつながりになるはずです。

そのために必要なのがオーナー様の本質的なニーズを理解し、成功へ導くための取り組みである「カスタマーサクセスの精神」です。

これまでに、重要な仕事をしている人たちが、現場の煩雑な業務や雑務に忙殺されたり、退職したりする姿を何度も見てきました。不動産業界も同じだと僕は考えています。心のどこかで本当はもっとオーナー様の利益のために働きたいと思う一方で、行動に移せない歯痒さがきっとあると思うんです。

九州の管理会社様自身がカスタマーサクセスという概念を持ち、オーナー様のために本当にやりたい仕事に注力いただくためにも、僕たちはWealthParkというサービスを浸透させていきます。

佐藤:一言でいうなら、横浜DeNAベイスターズのような存在になりたいです。ベイスターズは運営母体がDeNAとなったことを契機に、観客動員数が約2倍になったと言われています。それは、同球団がこれまで以上に試合にエンタメ性を持たせたり、ファンサービスを強化した結果です。同じように、僕たちがWealthParkを通し、神奈川の不動産業界を盛り上げる存在になれたらと思います。
また、神奈川は金融機関とのつながりが強い管理会社様が多いように感じます。例えば、神奈川の管理会社様の中には、横浜銀行が出している『はまPay』という決済サービスを導入している企業があります。前職だからこそ分かるのですが、はまPayが導入されている、イコール管理会社様と銀行がコミュニケーションを取れている証拠だと思っています。

WealthParkは、横浜銀行と金融機関向けソリューションの開発検討を進めています。この先、金融機関、管理会社様、オーナー様そしてWealthParkがアプリでつながる可能性があります。不動産業界のデジタル化と変化に4者が一緒に慣れていけるよう、今後自分に何ができるかを考え、行動に移したいです。

Q. 営業活動をおこなう中で経験した、「地域もしくはご自身ならではの逸話」を教えてください。

福永:九州に来てから、お客様とお昼を一緒に食べることが増えました。お昼前のアポイントが終わったら「ランチに行きましょう」とよくお声がけいただきます。九州ならではの距離感ではないでしょうか。1日に2回ランチをする日もあるぐらいです(笑)。ランチはお客様と過ごせる貴重な時間なので、2回目でもぜひお誘いいただけると嬉しいです。

澁谷:僕はどちらかというと、夜に声をかけられるタイプです(笑)。夜の会食を”外交”と呼んでいるぐらい飲み会が好きなため、早く新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてほしいですね。

佐藤:僕は、どんどん飲食店の開拓をしていきたいと思っています。例えば、厚木市には釣り人が集まる飲食店があります。コロナ禍が明けたら、釣りが趣味のお客様をお連れできたらなどと考えています。

自分ならではだと、横浜や横須賀の管理会社様を初めて訪問した際、「銀行の人が来たとおもった」と言われました(笑)。WealthParkへ入社した当初は銀行員らしさを消したほうがいいのかなと考えましたが、今はこのキャラクターがお客様の安心感や会話のきっかけにつながるのならと、「銀行員っぽい人」の雰囲気を大事にしています。

淺野:東北らしい点だと、訪問先で晩飯をご馳走いただいたり、地域の野菜や果物をお裾分けいただいたりすることがあります。管理会社様経由でオーナー様の畑で収穫したごぼうをいただいた時は、実家に持って帰り、祖母に美味しく調理してもらいました。
また私が営業活動に行くと、対面でもWebでも、年上にみられることが多いです。上司と同行していても、お茶が先に出てくるため、正直気まずいです(笑)。

Q. 拠点のお客様とお話しするなかで、特に印象深かったエピソードや思い出は何でしょうか?

澁谷:褒められるというよりも、意外に驚かれるのが「マメな点」です。ノリがよく、よく喋るタイプのためか物事を雑にこなす印象を持たれやすいですが、実は少しでも時間があれば問い合わせに返信をしたり、SNSでつながっているお客様の投稿を拝見したりしています。

僕の中でお客様とのコミュニケーションは、それだけ優先順位が高いことなんです。当たり前のことかもしれませんが、「今日中にではなく、お昼までに」のように、少しでも早く対応したいという気持ちでいつもお客様と向き合っています。

福永:実は僕が印象に残っているのは、自分のことではなく、CSメンバーがお客様に褒めていただいたときです。これまでに「当社の目標を把握したうえで、毎回ゴールを振り返りながらプロジェクトを進めてくれた」「私たちとWealthParkメンバーが打ち合わせするとき、私たちが分からなそうな内容がでてきたら、いつも良いタイミングで会話の橋渡しをしてくれる」などの言葉をいただきました。

お客様が安心感を抱かれるぐらい、CSメンバーがお客様を理解し、寄り添いながらプロジェクトを伴走している証拠だと思います。

佐藤:僕が印象に残っているのは、中々導入が決まらなかった管理会社様に対し、チーム全体で柔軟な対応を行えたときです。

久々のご挨拶もかねてアポイントを取らせていただくと、お客様から「承諾は取れているものの、予算確保の時期がまだ決まっていなくて……」というお話を聞くことができました。WealthPark側で調整が可能だったので、速やかに対応し、その場で契約に至りました。

少しでもお客様に腹を割って話してもらえるよう、1社でも多く足を運び、個社の事情に合わせた営業活動を心がけたいと思わされた出来事でした。
淺野:「一番に私たちのことを心配してくれてありがと。震災を経験しているからこそ、こちらの気持ちを分かってくれるよね」と2022年3月に福島県沖地震が発生した直後に、管理会社様へ連絡した際の一言が印象深かったです。

時期的に決算期の会社が多いためか、締切の話をする会社が多かったそうです。私がお電話をした際、「落ち着いてからでいいですよ」とお伝えしたところ、先の言葉と併せ、「WealthParkのような会社さんと長い付き合いをしていきたい」と仰っていただけたのも嬉しかったです。

震災復興で活性化した市場が落ち着きつつある昨今、東北を離れてしまう企業は一定数います。もしかしたら、地域に根付いた業務や地元のために働いている姿勢にも、共感いただけたのかもしれません。

Q. 最後に、担当エリアのDX化に向けた熱い思いをお願いします!

淺野:「地域密着・徹底伴走・地域発信、困った時の淺野」をモットーにDXを進めます!

澁谷:自分が担当だからこそ、お客様やマーケットに変化と刺激を与えられると思っています。DXの開拓者を目指し、これからも邁進していきます。

福永:市場開拓や営業活動が主なミッションではありますが、カスタマーサクセスとしての経験を生かし、導入して終わりという関係ではなくて、長くお付き合いできる関係性が構築できるよう努めます。

佐藤:横浜DeNAベイスターズが神奈川県全体を活性化したように、神奈川の不動産業界が盛り上がるような支援を行いたいです。前職の横浜銀行も業務のデジタル化が進んでいるため、負けないように僕たちも頑張ります。

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