2022.02.14
「『道』の真ん中を歩いていけることをやる」固定観念に捉われずに考え抜いた、私なりの”DO THE RIGHT THING”
目次
自分の頭で、“RIGHT”を考え抜く
-熱量高く語ってくれたのは、Fintech事業部で日々奮闘する萩原和畝。
会社として『道』の真ん中を正々堂々と歩いていけるような事をやる。これが、WealthParkが掲げるDO THE RIGHT THINGの意味だと思っています。個人的には『周りが正しいと言うからやるのではなく、自分の頭で考えて正しいと思うことを実行していくこと』と解釈しています。
FintechはWealthParkの中でも新規の事業領域です。そこで私は、キャッシュフローのモデリングやアセットマネジメントに関わる様な仕事をしています。
-日々仕事の中でDO THE RIGHT THINGを迫られる機会は多いという。
WealthParkに入社した当初、『自社の利益だけではなく、関係者の利益についても考えよう』といった内容のフィードバックを先輩からもらったことが印象的でした。実は以前、日系の大手リース会社に勤めていて、そこでは、ファンドへの融資や投資といった不動産ファイナンスの仕事をしていたんです。不動産と金融を跨ぐ大きな括りでは領域が被る仕事なのですが、視座が全く違っていて。日系大手の時代は、機関投資家として自社がどれだけ利益を出せるのか、という視点を中心に考えることが多かったんですが、WealthParkでは自社の利益に加え、近江商人の『三方よし』のように、関係者の皆様や世の中にどんな影響をもたらすのか、という視点で考えることが大切にされていると感じます。その分、難しい判断をする場面も多いと思います。その度にDO THE RIGHT THINGを迫られますね。
-目の前の業務だけではなく、今後ミッションやビジョンを実現していく上でもDO THE RIGHT THINGの姿勢は重要だと語る。
今は不動産領域に注力していますが、今後はオルタナティブアセットのプラットフォームを作り、”機会の平等”という世界の実現に向かって邁進しています。今まで限られた人しか投資できなかったものに対して、誰でもアクセスできるようにすることで、人々がより豊かになっていくという『今までになかった新しい世界』を作ろうとしているんですが、それを実現していく上でもDO THE RIGHT THINGは大事な考えだと思います。例えば、アートやワイン投資に容易にアクセスできるようになった結果、それってどのような点で人々のためになるのかな?とか、その世界が実現できた後どうなるのかな?ということを突き詰めて考える必要がある。そんな時に、DO THE RIGHT THINGの姿勢は重要なんです。
固定観念にとらわれず、柔軟に生きていきたい
-トライアンドエラーを繰り返しながら前進する萩原。そんな挑戦者の彼に、人生で大切にしている考えについて尋ねてみた。
色んな国の文化や考えを受け入れ、固定観念にとらわれず柔軟に生きることを大事にしています。20代は様々な経験をし、多種多様なコミュニティーに属することが多かったというが、中でも大学選びが大きな転機になったと語る。高校までは普通の公立学校に通っていました。当時は旅行で海外に行ったことも、外国の文化に直接触れる経験もほとんどなく、フットワークも今ほど軽くなかったんです。早稲田大学の国際教養学部に進学したことが転機になりましたね。
-同校の国際教養学部は、海外からの留学生が約3割、日本人学生も帰国子女で英語の方が得意という人も多い環境だった。授業もすべて英語で行われていたという。
単純に自分の幅を広げてみたかったんです。高校の延長でドメスティックな世界で生きるという選択肢もありましたが、純粋に楽しいことが好きで。好奇心からの選択でした。さらに同学部は、日本語を母語とする学生は1年間の海外留学が必須。萩原は留学先としてイタリアのヴェネチアを選んだそうだ。今後の就職やキャリアのことを考えて、アメリカの有名大学や中国語圏に留学するという考えもあると思うんですが、自分はそれまで全く関わりのなかったヨーロッパ、特にイタリアに行くのが面白そうだなと思って。それで選びました。」
-そんな萩原にとって、現地での留学生活は刺激的だったという。
ヴェネチア本島は、自転車や車などすべて車両の乗り入れが禁止されているんですよ。なので、あの綺麗な街並みを見ながら、毎日ヴァポレットという、水上バスに乗って通学していました。それと、留学先の大学には世界各国から学生が集まっていたので、本当に毎日が刺激的で楽しかったんです。LCCを使って色んな国にも行けたので、1年間で15ヵ国ほどヨーロッパを中心に周遊しました。留学先でイスラエル人の学生と仲良くなり、実際にイスラエルとパレスチナにも足を運びました。それがきっかけとなり、帰国後は中東地域の研究をするゼミに入り、実際に訪れた地、人々に関連する様なテーマで卒業論文を執筆しました。
日系大手からグローバルスタートアップへ
1社目に3年ほど勤めた後、インド発の不動産スタートアップ企業に転職をしたんです。営業KPIの管理やレポートといった営業企画の仕事から、途中で別会社に出向し、飛び込み営業も経験しました。日系大手からグローバルスタートアップという180度異なる環境、仕事も不動産ファイナンスから営業関連と全く異なる内容でした。
-大学時代だけではなく、こうした社会人になってからの経験も「色んな国の文化や考えを受け入れ、固定観念にとらわれず柔軟に生きる」という考えに影響を与えていると語る。その後、萩原はWealthParkに転職する。決め手は何だったのだろうか。
実は何社か内定をいただいていたんですが、1社目で得た実務的な不動産ファイナンスのスキルと、2社目で経験したグローバルスタートアップの経験の両方を活かせると思ったのがWealthParkだったんです。そして何よりミッションやビジョンに共感したんですよね。単にオルタナティブな投資商品を提供するだけじゃなくて、それを提供することによって、世の中の投資機会の平等を実現することを目指していて。本気で世の中を変えていこうという姿勢に惹かれました。
投資は新しい世界との出会い
-萩原は、プライベートで個別株に投資しているという。どんなところに面白さを感じているのだろうか。
投資は、もちろんリターンを期待できる点も魅力なんですが、今まで興味がなかったことを学ぶきっかけになるところに面白さを感じています。今まで知らなかった会社を見つける事もそうなんですが、例えば石油や小麦などのコモディティーに投資しようとすると、気候変動が起きているなとか、今年はエルニーニョだなとか、そういうマクロ的なことも考えるんです。投資していなかったら気にしないような世界のニュースや時事ネタに触れるきっかけにもなっていて、それが投資の楽しさでもありますね。WealthParkはオルタナティブ資産の投資プラットフォームをつくる事を掲げていますが、個人的にはイタリアへの留学もあって、ワインへの投資は面白そうだなと思っています。また、今話題にすらなっていないようなオルタナティブアセットがあると、さらに面白くなると思います。
ビジョン実現に向けて、着実に歩みを進めたい
今、こうしてFintech事業に取り組めているのは、これまで様々なメンバーが積み上げてきた不動産管理会社様・オーナー様との関係があってこそのものだと思っているので、そのリレーションを大切にしつつ、WealthParkとしての新しい挑戦に貢献していきたいと思っています。今まで投資できなかったものに個人でもアクセスできるようになることは本当に面白いなと思っているので、今後ミッションやビジョンの実現に向けて頑張っていきたいですね。自分としてはまだまだ至らないところもあると思っているので、本当に日々勉強です。背伸びしすぎず、自分が出来ることを着実に、貪欲に取り組んでいきたいです。
-最後に、自身の就職活動時代を振り返りながら、候補者の方々にこんなメッセージを残してくれた。
私自身、就職活動時代はやりたい事が漠然としていたのもあり、正直いうと大変でした。でも企業を選ぶ時に、今は明確にやりたい事がなかったとしても、会社の方向性に共感できたり、会社のビジョンが純粋に面白いと思えるかどうかは大事なポイントだと思っています。それは入社後の働くモチベーションにも繋がっていくとも思いますし、実際に私はミッションやビジョンに共感してWealthParkに入社し、今仕事を楽しんでいます。WealthParkは、多様な考えや文化を大切にしているので、そういう環境に馴染める方がマッチしていると思います。外国語の能力や海外経験の有無に限らず、色んな人の事を理解しコミュニケーションが取れる方、WealthParkで待っています。
<インタビュアー>
渡邉あす香|Asuka Watanabe
愛知県出身。大学卒業後に人材会社に入社。
企業のITエンジニア採用支援に5年間従事した後、2020年にフリーのライターに転身。現在は就転職や採用関連の記事を中心に執筆している。