顧客課題解決主義を掲げ、
顧客との対話とソリューションを起点にした事業へ進化

WealthPark株式会社 法人事業本部
CEO 手塚 健介

富士フイルム株式会社、楽天株式会社にて、国内外における事業企画・事業開発業務などに従事し現職。WealthPark株式会社では法人事業を統括。

管理会社や業界の変化・進化に合わせて、プロダクトセールスから各会社様への最適なソリューションを提供する事業へ進化が必要に感じた。

新しいアタリマエを作る

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WealthParkビジネス(オーナーアプリ)は2017年8月のサービス開始から7年目になります。オーナーアプリの領域では比較的古くからサービスを提供している会社です。

サービス提供開始当初は、オーナーと不動産管理会社の間のコミュニケーションや報告書を電話やFAX、郵送など、様々な手法で管理することが当たり前だったものを、デジタル上でひとつのツールに集約して業務効率化を実現する「新しいアタリマエ」を作るサービスとして、導入すること自体が新しい取組みとして評価されていました。更に、コロナ禍下の影響でコミュニケーションが対面からリモートワークへの変化があったことも追い風ではありました。

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その中で、不動産管理会社様の中でオーナーアプリ以外も含めたデジタルツールの導入が進み、成功・失敗経験が積み重なる中で、ニーズの変化を感じるようになりました。別領域でのデジタル化の経験を踏まえて、各管理会社様ごとに「なぜ?」「何のために?」と顕在・潜在課題を明らかにして、個別の打ち手を提案することまでを求められるようになりました。それはWealthPark側でも感じていた課題で、単なる「こういう製品ですよ」「機能がたくさんありますよ」という、製品を軸としたご案内での導入では、真の意味の課題解決につながらないことが見えてきていました。

事業として提供する価値の見直しと範囲を広げた

不動産管理会社様における環境の変化は激しく、各会社様ごとに置かれている環境も違います。つまりは判を押したような製品導入提案では立ち行かなくなります。そこで、WealthParkビジネス事業の全ての起点を「顧客の課題」として意識する必要があると感じました。WealthParkビジネスは課題解決に向けたデジタルツールですが、管理会社様の視点では、デジタルツール導入の前にオーナー様の相続や人員雇用の問題など解決すべき課題設定と、その課題をどのように解決していくのか?という議論がより重要です。その為に、あらためて管理会社様において現状と将来発生するであろう課題を整理し、それらの課題を解決するための上流部分である事業のコンセプト設計からシステム連携と導入支援、業務プロセス改善支援、DX人材育成支援、売却や小口化組成などの実業務支援までをも担えるように、事業と組織を構築しました。

現場理解と変化する外部環境に応じた最適なソリューションを提供する

組織がワンチームになって、
より管理会社に寄り添える体制へ

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各不動産管理会社様の抱える「課題」と「解決」について、営業やカスタマーサクセスだけでなく、プロダクトマネージャーからエンジニアまで、しっかりと不動産管理会社様と議論を行うようになりました。弊社はプロダクトマネージャー・エンジニアも時には顧客の現場に赴き、現場で発生していることを肌で感じてきます。そうすることによって、管理会社様の現場を理解した上で、営業・カスタマーサクセス・開発の全員がワンチームになって管理会社様に寄り添う体制がより強化できました。

外部環境の変化に合わせて、私たちも常に価値提供のあり方のアップデートが必要であると感じています。ただアプリの機能を増やすだけでは解決できない課題も増えてきています。その時々の各管理会社様における課題の重要度と低コストで汎用的な解決方法は何かを掘り下げた上で、活用支援や業務プロセスコンサルティングなどの人的サービスも含めて最適なソリューションを提供しています。

今は各業法への対応とセキュリティ強化がニーズとして強く、多くの要望をいただきますが、同じ業法対応と言っても各社様の状況ごとにかなり違いがあります。一方で各社様のニーズの底辺に流れる共通課題もあります。その共通課題はプロダクトで、各社の個別課題は人の力で対応する体制で全体と個別最適のソリューションを提供しています。

ワンチームとなって、機能開発のリリース数が倍に増えた

まだまだリリースしていない機能のアイディアはたくさんあります。とは言え、ただただ機能をリリースする事が決して良いこととは限りません。できるだけシンプルに、本当に現場業務に使われるものかどうか。しっかりと管理会社様と議論しながら開発を進めています。

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業務コンセプト設計から業務プロセスそのものの改善支援、DX人材育成まで幅広く対応

経営層や事業責任者クラスの方と、人・組織・事業の在り方など、事業の継続的な成長や外部環境の変化への対応についても議論をすることが増えています。私たちはデジタルツールの提供以外にも、不動産業界特化のコンサルティングサービスを提供しています。潜在的なポテンシャルを明らかにして、ひとつずつしっかりと事例を作り、確固たるソリューションを構築し続けています。

不動産会社のデジタル化・DX化のパートナーとして貢献をし続けるために

私たちは業界や各管理会社様の発展の中で活動ができているという自覚があります。今後も業界と顧客の発展のために、最も信頼されるパートナーの1社になれるように、オーナーアプリ以外にも「新しいアタリマエ」を届けるDNAを忘れずにサービスを提供していきたいと思います。管理会社様が今後進むべき道は常に変わっていくと思います。数年前では想像できない状態が今あります。その中で、常に私たちはそのいくつかの方向性を示していける存在になっていけたらと思います。

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