- 課題
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- 言語の異なる海外オーナー様へのコミュニケーションや定期的な送金明細などの送付といった顧客対応をワンストップで行うために、業務が属人的となり、各担当者がとられる時間や労力が多かった
- 既存業務を効率化し、新規オーナー様向けの販売推進業務のウェイトをいかにして上げていくかという課題を持っていた
- 効果
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- WealthPark導入によって、各担当者視点でのオーナーコミュニーケーションを、効率的に一元管理・対応する体制を構築できた
- 各窓口の言語対応も解決され、販売推進業務のウェイト向上や、これまで難しかった売却相談や仲介業務を実現することができるようになった
国内の人口減少と海外の不動産バブル。将来を見据えて新たな“海外マーケット”へチャレンジ
当社は、「トウキョウ・ライフ・コンシェルジュ」というスローガンに基づき、都心の物件に特化して、用地仕入から開発、分譲、賃貸・管理、そして中古流通までのサービスをトータルに提供する総合マンションデベロッパーです。
当社が、海外オーナー向けに投資用不動産の販売・管理を開始したのは2013年でした。当時は将来的な人口減少を見据え、販路拡大が成長戦略のテーマの一つとなっていました。そこで、アジア各国で不動産バブルによる不動産価格が高騰する中で、相対的に安価でかつ安定的な日本不動産が投資先として、海外オーナーからの注目を浴び始めていたことに着目し、“海外マーケット”へのチャレンジを決めました。
しかし、海外オーナー様向けの不動産管理は、国内と比較して、日々のオペレーションにかかる作業工数が多く、日本人オーナー様と同等のサービスを、海外のオーナー様に提供しきれないという課題に直面しました。そこで、業務の効率化が必要と考え、WealthParkの導入を決めました。
WealthPark導入の第一歩は、導入目的の社内浸透から
WealthPark導入にあたり、いかにしてグループ各社間を横断した協力を得ながら仕組みをシフトチェンジさせるか、という課題にぶつかりました。当初、社内各所からは「なぜ新しい仕組みを使わなくてはならないのか」、「連絡手段をわざわざチャットに変える必要性はあるのか」といった声があがりました。スタッフの中には、習慣化した仕組みを変えることに対して、抵抗感を感じている者がいたのです。
そこで、私はWealthPark導入を通じて実現したいことを、繰り返し社内に発信していくことで、地道にスタッフ1人1人のマインドを変えていくことにしました。この過程は非常に骨が折れましたが、最初の段階で腹を決め、WealthPark導入目的をきちんと社内浸透できたからこそ、新しい仕組みをスムーズに導入する土台ができたと思っています。
コミュニケーションツールの一元化、収支報告業務の効率化を実現
私が、WealthParkの導入を通じて実現したかったのは、まず「コミュニケーションツールの一元化」と「収支報告業務の効率化」、この2点です。
1点目の、コミュニーケーションツールについては、これまでWhatsApp・WeChat・LINEなど、国やオーナー様毎にバラバラだった連絡手段を、WealthParkのチャット機能に一元化しました。これにより異なるツールを利用することに起因する、情報共有の煩雑さや、メッセージの返信し忘れを無くすことができました。また、オーナー目線に立つと、チャットで送られるメッセージは全て”クレアスライフからの連絡”としてアプリ上で表示されます。これまでは賃貸管理や建物管理、売却相談など、オーナー様は案件ごとに営業担当者を通じ、各部署へとつなぐ必要がありましたが、窓口がWealthParkのチャットに一本化されたことにより、オーナー様としても弊社への連絡のしやすさが増しました。
収支報告に関しては、これまで定期的に手動でメール送信していた送金明細を完全に廃止し、オーナー様がいつでも好きなときにWealthParkのアプリで収支を見られるようにしました。すでに、8割を超えるオーナー様にWealthPark を導入いただいており、メール送信や送金明細の翻訳作業にかかる労力を大幅に削減することに成功しました。
オーナーコミュニケーションをWealthParkにアウトソースすることで、「攻めの業務」に注力
弊社はさらにもう一段階踏み込んで、海外オーナー様とのコミュニケーションの一部をWealthParkに委託する、新しい体制の構築にも取り組みました。以前は、社内では希少な外国語対応人材がオーナー様とのやり取り全てを通訳しなければならず、本来私たちが注力したい販売推進業務への時間や労力が削られてしまう場面がありました。
そこで、海外投資家向けのコミュニケーション業務の窓口を、多言語対応可能なWealthParkに委託する「海外投資家対応サポートサービス」を利用することにしました。 英語または中国語から、オーナー様のご希望の言語で、スムーズにやり取りできるので、オーナー様もメリットがありますし、社内的には、外国語対応のスタッフが通訳業務にかかる時間が削減できました。こうして創出された時間を活用することで、オーナー様への追加購入や新規の販売推進業務など「攻めの業務」のウェイトを上げることができました。
オーナー様の国籍・投資先を問わず、投資不動産を販売・管理できるインフラを整えていきたい
今後は、より多くのオーナー様にサービスを提供していくために、オーナー様の国籍・投資先を問わず、網の目のように販売・管理を提供できるようなインフラを整えていきたいと考えています。
日本・海外のオーナー様に対して、日本の物件の販売・管理を提供する既存の取り組みを、きちんと拡大させていくことに加え、弊社が開発した海外の物件の販売・管理を、日本のオーナー様向けに提供していくという新たな取り組みに、これからチャレンジしていきます。将来的には、海外で開発した物件を、台湾のオーナーに販売し、WealthPark 上で管理のサービスを提供していくといったことも実現可能だと考えています。
実は、導入の際ご提案いただいた「どの国の物件を購入したとしても、オーナー様が自分の資産をアプリ上で把握できる」というWealthPark の世界観が、弊社の目指す方向性と一致していると感じたからこそ、私は導入を決心しました。だからこそ、弊社が利用する中で感じた改善のアイディアや機能要望を、フィードバックしていくことで、オーナー様にとってWealthParkがより利便性の高いものになっていくと考えています。例えば、より簡易なログインプロセスや、管理会社が独自コンテンツをオーナー様に発信できるような仕組みが出来上がると、よりオーナー様の導入率・活用率を上げていけると思っています。
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